鳥の尾の展望ベンチから見た桟橋は穏やかで、今日の船は問題なく着きそう~。
竹芝桟橋から船に乗る時、条件付出航と言うスタンプを押されました。条件付出航とは、島の近くまで行きますが、桟橋状況が悪かったら着岸できない事もあるけど出航はしますって意味です。
うねりが大きくて桟橋が水を被る様な時は、もちろん欠航。桟橋に黒潮が当って、船が流されてしまうから着岸できない事もあります。殆どが条件付出航の御蔵島は、これにビビっていては行く事すら出来ない島です。
着岸率が悪いと言う事は、帰れない事もあるって事です。それを見越して長めの休みを取り、船が来なければもう一日遊ぶ!位の気持ちで来ているので、普通に帰れそうだと少し残念な気持ちになります。それでも来た船には載らないと、次の船がいつ欠航するか分らないので、多めの休みを取ってあっても油断しないで来た船には乗りましょう(^^;。←かつて油断した事がある人(^^ゞ
帰る日の午前中もドルフィンスイムする人も居ますが、私達は濡れたウェットを担いで帰るのは重いし、荷造りがせわしないので、しなくなりました。小雨も降っていたので、宿のおじさんが車でドライブに連れて行ってくれました。
山の下から上へ春が登って行くのが見えました!
山の上の方ではまだシイ新芽は芽吹いていないようです。御蔵の島は殆どがシイの木と黄楊の木と言った照葉樹林です。落葉も紅葉もありませんが、春先には新芽が赤い樹もあり、春紅葉が見られます。
柔らかくって、優しい御蔵の森です♪
島を囲んだ断崖絶壁のおかげで、御蔵島は伊豆七島には珍しい水の豊かな島となっています。だから車で走っていても至る所に小さな滝が見られます。ドルフィン船で島の回りを回っている時も、崖から行く筋も滝が落ちているのが見られます。豊富な水資源を利用して、島の東の沢にはペルトン水車の水力発電所もあるそうです。
また、島の南の方の川田で湧いた水は御蔵の原水としてペットボトルで販売もしています。容器のペットボトルを島の外から買って船で送ってもらっているので、全然儲からないそうですけど。。。震災後の放射能騒ぎでも、御蔵の原水は注文が殺到したそうです。でもペットボトルが足りなくて、余り出荷は出来なかったって。
雲は島を超えて崖を吹き下ろす時には無くなってしまいます。
島には『風下天気』と言う言葉もあるそうです。
車でエビネ公園まで行くと公園の門は閉まっていました。月曜日はお休みなんです。のんびり、御蔵の話を聞きながら里へ戻りかかると、軽トラとすれ違いました。宿のおじさんの同級生だそうです。『公園を開けに来たんだ!』と急遽Uターンしてくれました。公園の木道を一周すると、花は終りかけでしたが、まだエビネランが咲いていました。
良く黄楊の木に着生しているセッコクの花が宿の石垣で咲いていたので公園のセッコクも咲いているかと期待していました。でも公園の方が標高が高いので、まだ蕾でした。
ちょっとほころんでる花もありました。
園内のホシケイラン。葉に木漏れ日みたいな黄色い斑点があります。斑点が無いのはガンコウランで、斑点以外は同じなんですって。
帰りに温室で出来たキュウリを頂きました~。
どこまで本当か良く分からないけど、育てるのに数百年かかる盆栽ですって。黄楊の木は10cmの太さになるのに百年かかると言うから全部本当かもしれない。でも、そんなにゆっくり育つ木の盆栽って、いったい何代かけて完成するんでしょう?完成しないのが楽しいのかな?気の長~い趣味ですねぇ。
ところで、島の人は知り合いの敷地に入る時、まるで自分ちの敷地に入る様にズンズン入って行きます。最初はびっくりしましたが、島中が親戚みたいなものなのかな?敷地の持ち主がそこに居ても別に驚きもせず、「おっ、来たか。」って調子です。
こんな階段、自分ちじゃなかったら、勝手に入れませんよねぇ?