燧裏林道を歩いてきました!
尾瀬は尾瀬でも福島県側の尾瀬です。季節は水芭蕉。尾瀬の中の尾瀬な風景を眺めてきました~。
燧裏林道
福島県の桧枝岐温泉から御池駐車場へ。駐車場から徒歩2分の御池田代です。我が家から車で2時間で、遥かな尾瀬に到着します!
私は咲き始めの頃の水芭蕉が好きです。まだ葉が小さくて花だけが目立ちます。でも水芭蕉が咲き始める季節は水芭蕉しか咲いていません。他に花が無いとちょっと湿原が寂しいかなぁ?
御池田代は駐車場から車椅子でも見に行ける湿原ですが、流れの中や丘の上に咲く水芭蕉を見る事が出来ます。私はここでカッコウの声を聞きながらボンヤリ過ごすのも好きです。遠くの丘の上にも水芭蕉が咲き、流れに沿って咲く水芭蕉は尾瀬のイメージそのもの♪
御池田代では森も近く、鳥の声に囲まれて、静かにしていると時々、鹿も現れます。
水芭蕉しか咲いていなくても、これだけ沢山、咲き誇ってれば幸せ~♪
御池田代で水芭蕉を堪能したら、山道を登り次の小さな湿原を目指します。残念ながらここから先は、車椅子では行けません。小さな湿原と湿原を繋ぐ森には、まだ残雪がありました。雪の付いた山靴で木道を踏むと素晴らしく滑るので要注意です(^^ゞ。柔らかい緑は、新緑のブナです。そう、裏燧の尾瀬は、まだ残雪と新緑の季節でした。
森と小さな田代を抜けると、広々した湿原に出ます。もう遅い午前中ですが人がほとんどいません。これが燧裏林道の良い所です♪
何も咲いていないように見えますが、足元を良く見ると少しだけ花が咲き始めていました。
ショウジョウバカマ。
ワタスゲの蕾。すぐ近くには、めちゃくちゃ可愛い水芭蕉も~っ♪
池塘の淵には、ワタスゲの黄色い花。これが種になると茎も伸びて、有名なフワフワのワタスゲになります。一面のワタスゲも尾瀬のイメージですねっ。この黄色いワタスゲ坊主も、来週位には伸びてフワフワしているかもしれません。(⌒-⌒)
森を写す池塘には、真っ白で可愛らしい水芭蕉が咲いていました。水芭蕉は雪解けとともに咲く花ですが霜に弱く、霜に当たると茶色くなってしまいます。だから、森からせり出した枝下に咲く水芭蕉は、森に霜から守られて真っ白なままなんです。
居心地の良い傾斜湿原を眺めながら、こんなベンチでのんびりしてみませんか?
まだ斜面にみごとな傾斜湿原が残っていた二十数年前の至仏山が思い出されます。
森を抜けて次の田代へ出る度に少しずつ標高が上がって行きます。湿原の端にも雪が残っていました。これより進むと残雪も多く、花も咲いていなかったので、2本目の沢で引き返しました。お昼頃には尾瀬ヶ原方面から来る人達で、燧裏の小さな湿原もベンチも、にぎわい始めました。
駐車場から徒歩1分の御池田代に戻ってきました。歩き始めた時は水芭蕉にばかり目を奪われていましたが、森の縁の湿原にはリュウキンカも咲いていました~。
駐車場へ戻る前に燧ケ岳登山道入り口の沢の水芭蕉も見に行ってみました。
橋の下流の水芭蕉は葉が大きく育って花は終わっていました。
橋の上流側は、まだ葉も小さく、花も綺麗でした。ここは森の中を流れる沢です。この沢に咲く水芭蕉も霜に当たらないので、真っ白なままでした。
登山道にはコミヤマカタバミも。
スモウトリ田代からブナ平へ
まだ帰るには時間があったので、御池ロッジ横のスモウトリ田代から3つの湿原を通ってブナ平へ抜ける道を歩いてきました。御池ロッジから車道へ抜ける1.2Kmの小道です。気持ちの良いブナ林も歩けます。
まずは御池ロッジ横のスモウトリ田代。
御池田代より50mほど標高が低いだけですが、水芭蕉の他にも違う花々が咲いて楽しかったです。
タテヤマリンドウ、ザゼンソウ。
ヒメイチゲ。花のサイズは2~3mmの小さな花でした。手前のワタスゲが巨大に見えます。
スモウトリ田代から森を抜けて標高で10mほど下ると、また小さな田代がありました森に囲まれた本当に小さな湿原。この森の中の水芭蕉は、ちっちゃくて、真っ白で、とっても可愛~い
!
まるで森の妖精ですっ
♪
森の妖精な水芭蕉の小さな湿原を抜けると、気持ちの良いブナ林でした。
ブナ林を少し行くと道が2つに分かれていました。真っすぐ進めば50m程下って3枚目の田代。右へ登ると、御池-沼山峠間を走るエコバスの道へ出ます。雨が降って来たので、レインウェアを着て3枚目の田代へ下りました。
レインウェアを着ると雨が小ぶりになるのは良くある事ですね?(^o^)
次の湿原へ下る途中にはムラサキヤシオとタムシバが咲いていました。
タムシバは本当に沢山咲いていました~。
花が大きいのでブナ林の中でとても目立ちます。
オオカメノキ、別名ムシカリ。大亀と言うにはやけに真っ平らに花が咲いていました。
3枚目の湿原に降りるとワタスゲの花が黄色く咲いました。バックが緑なら黄色い坊主頭が一面なんですが、湿原が緑になる頃にはワタスゲは白いポワポワ頭に変わります。
居心地の良いベンチを過ぎると、
小さくてカワイイ水芭蕉たちと歩く木道です。
妖精の散歩道♪
チビ水芭蕉が流れていくみた~い♪
水芭蕉の流れを渡りまぁ~す
♪
小さな水芭蕉と同じ目線。一緒に流れてるつもりかな~
?(⌒-⌒)
小さな白い妖精と歩く木道はあっという間に終わっちゃいました~。
後は道路を歩いて駐車場へ戻ります。道端にはキクザキイチゲ。
御池駐車場に戻って休憩所で¥300紅茶を頂きました。クッキーは割れたのを試食させて頂きました!香りの良い美味しいクッキーでした。紅茶はティーパックですが、お店にポットがあったのでお湯もおかわりしちゃいました~。
アルザ尾瀬の郷
帰り道、特別割引中500円の、のぼりに目が止まり、急遽
アルザ尾瀬の郷へ!
普段は露天風呂850円の為、寄った事がありませんでした。露天風呂とプール(内湯なし)と言う思い切った組み合わせの施設でした。洗い場はシャワーが10位ある小さな暖房中のシャワールームがありました。
森林浴が気持ち良い露天風呂です!
そして、見た目では分かり辛いかもしれませんが、湯船の石の配置が、とても座り易い露天風呂でした。
浅く腰かけて座れる石や、深く腰掛けられる石、お湯から出て涼むのに良い石が湯船のグルリに配置されていました。寄りかかったまま伸びをすると、ちょうどいい具合に指圧されます。石の角が適度に丸くしてあって、背中の指圧にも、足の裏で踏んでも良い感じ♪ とっても居心地の良い露天風呂ですっ!
森林浴の寝湯も石の配置が絶妙。時々、寝ると湯船に滑り落ちそうで力を抜けない寝湯がありますが、この寝湯はちょうど良い所に足裏が掛る石があったり、湯の中のひじかけがちょうど良かったり、至れり尽くせりでした。打たせ湯は、強すぎず、本っ当~に、ほぐれます。
この解放感はお薦めです!1時間弱で上がったつもりが、いつのまにか1時間半経っていました~(^^ゞ。
脱衣所で地元の奥さんに話しかけられました。
『地震や津波や原発事故とかあったけど、福島の事をどう思う?』って。。。
「会津は大丈夫だと思って遊びに来ました!」
『良かった。ちゃんと知ってるのね?』と、ひとしきり会津のあちこちのμSvの話。どこそこは0.0いくつで、どこそこは0.1で少し高い。軒下は低いけど、雨の落ちる所はちょっと高い。とか~、etc。それに福島の浜通りから避難してきてる人達の話も。
高いって言ってもたったの0.1μSvでしょう~。気にする事ないのに。。。
あんまり観光客が来てくれないから、地元の人も気にしすぎちゃってるのかなぁ~?
だから、ローマは普段からもっと自然放射能の値が高いって話をしてみました。東京でも3/21に雨が降った後、少し値が増えましたよね?あの時、ローマでは、東京で高い高いって言われてた値の10倍もあったって話。イタリアは地下に放射能の高い自然岩があるから、もう何千年も昔からそこで暮らしてるんだから大丈夫ですよ。って言ってみたんだけど。。。私、説明下手だから伝わったかどうか?
帰りがけ、その奥さんに
『また、遊びに来て!』って言われました。
「また来ます!」
露美は福島を応援していますっ!