2011年12月26日月曜日

だいくらスキー場へ、、、着きませんでした。

台鞍スキー場で初滑りの予定でした。

朝6時に友人Sさんの車で家を出発。国道400号で塩原を抜け、長さ1km程のトンネルを抜け、左手にチェーン脱着所を見て、下りの緩い左カーブでした。突如、車のテールが右へゆっくりと流れ始めました。雪かきの済んでいない真っ白な道路。スピードは出ていませんでした。露美は助手席に座っていました。左側のガードレールが近づいてきます。スケートリンクの上を滑る様な感触が身体全体に伝わってきます。左前方からワイヤーのガードレールにぶつかり、そのまま車の前をガードレールに押しつけながら180度スピン。右後ろのタイヤが脱輪した状態で止まりました。

友人の車が4WDだったおかげか、スタッドレスが新品だったおかげか、そのまま前進すると脱輪した状態からは抜けられました。しかし脱輪から抜け進行方向後ろ向きのまま後続車を見ると、私達と同じようにゆっくりテールを流してスピンしている軽の1BOXが見えました。そして私達と同じ様に180度スピンして、私達の数m手前のガードレールに私達と同じ様に右後ろのタイヤを脱輪して突き刺さりました。私達の車と違って、軽の1BOXは自力で脱輪から抜け出す事は出来ませんでした。友人の車で引っ張ろうと牽引ロープを荷台で探しました。私達の車は軽1BOXより坂下5m位の所に逆駐車状態で駐車していました。

牽引ロープを見つけて軽の1BOXを見ると、ナント3台目の車がスピンして後ろ向きになり、軽1BOXの直前に接触していました。黒っぽいカルディナでした。そしてツルツルの道路を滑りそうになりながらこちらに歩いて来る旦那が「車に跳ねられた。」と。。。『え、えーっ!?』聞けば、軽自動車の前で脱輪の状態を見ていたら、先の2台と同じ様にスピンした車が旦那と軽1BOXに向かってゆっくり滑って来たそうです。必死で逃げましたがツルツルの路面で走れません。スピンした車に右足がぶつかり旦那は車道側へ転倒したそうです。車と車に挟まれないのが精いっぱいだったそうです。歩けているのでどうやら骨折はしていなさそうでした。とにかく警察を呼ぶ事にしました。

3台目にスピンしたカルディナは前方へ脱出しようとエンジンを吹かしましたが出れませんでした。友人の車で後ろへ引っ張ろうかと提案しましたが、動くと再び軽の1BOXにぶつかりそうでした。結局1BOXにぶつからないよう慎重にバックして、軽のすぐ後ろに駐車しました。軽自動車の前が再び空いたので、友人の車を軽自動車の前に移動して牽引ロープを付けようとしていた時です。カーブを抜けかけた大きい白い1Boxが私達と同じ様に180度スピンして、前方のガードレールに後ろから突き刺さりました。自爆。白い1Boxはすぐに自力で脱出して立ち去りました。

"ここに居るのは危なすぎる。"

カルディナに乗っていた建設業の男性達が『これ以上突っ込まれないように私達がカーブの入口で誘導します。危ないですから警察が来るまでトンネル出口の駐車スーペースで待っていて下さい。警察が来たら呼びに行きます。』と提案してくれました。私達は200m位戻ってトンネル出口の駐車場に停まりました。雪かきされていないチェーン脱着所に1筋付いた轍の上にしか車を停められませんでした。しばらくするとカルディナの男性の1人が来て後続車の誘導を始めました。駐車場の出口辺りで後続車に両手を下に抑えるように振ってスローダウンを指示しています。

駐車場に雪かきの車が来たのでカルディナの別の男性が脱輪した車を引っ張ってくれないか頼みに行きました。その場では断られましたが、後で道路と駐車場の雪かきが終わってから、少し小さいけど車輪の多い作業車に乗り換えて助けに来てくれました。警察はまだ来ません。塩原側の警察に電話したら管轄が違うと断られたそうです。それで日光からこちらに向かっているんだそう。2時間位待ちました。

警察を待ってる間、私達が駐車場に移動した後、4台目の白いバンがカルディナと全く同じ所に、同じ様に突っ込んだそうです。いや、立ち去った白い1Boxを入れたら5台目か!

駐車場出口に誘導に来たカルディナの男性に話を聞いたSさんが、わざわざ見に行きました。露美はSさんにカメラを渡して撮って来てもらいました。

除雪車から乗り換えて引っ張りに来てくれた作業車。


2台目にスピンした軽1Boxも引き出してもらいました。私達のすぐ後にスピンした時は無傷だったのに、その後2台に突っ込まれて前が凹んでしまいました。

素晴らしく滑る路面でした。車から降りた人全員が、滑って、滑って、まともに歩けないような状態でした。何人もが派手に素っ転びました。ツルツルの氷の上にフワフワの新雪が積もっていました。それでも除雪車の除雪が終わると、随分歩けるようになりました。除雪車凄いです。

作業車が脱輪した車を引き出してる頃、警察が到着しました。事情聴取と現場検証が始まりました。多重クラッシュなので大変です。初めにスピンした私達の車。軽1BOXとカルディナの接触。カルディナと旦那の人身事故。軽1BOXと白バンの事故。ドライバーでは無い私も話を聞かれました。人身事故になったりならなかったり、色々な場合に備えての書類も警察の方が1つ1つ作っていきました。1時間以上かかったと思います。私達がスピンしたのがたぶん7時頃。現場検証が終わって解放されたのが10時頃だったと思います。

台鞍の午前半日券で滑ろうと思っていましたが、疲れちゃったし、旦那は安静にしてた方が良さそうなのでそのまま帰りました。警察を待っている間に旦那の足が腫れて来たので、雪を手拭いで包んで冷やし続けました。家に帰ってからも冷やし続けていたら、随分腫れも引きました。翌朝、大分痛みも引いていて、ホッとしました。でも膝の裏の筋を傷めた模様。

場所はここです!
国道400号のトンネルを国道121号側に抜けた駐車場を過ぎてすぐの緩いカーブ。殆どカーブとは感じられない位の緩~い左カーブです。歩いてみると意外と下り勾配はきつかった。駐車場出口辺りで徐行していないと危ないです。駐車場の電光掲示板には『スリップ』『凍結注意』『-5℃』と表示されていました。除雪後は除雪前より滑らなくなりました。まだ除雪されていない頃に通る時は特にお気を付け下さいっ!


5台の車すべてが同じ様に、カーブで滑り出したらゆっくりテールがカーブの外側に流れて行きました。遠心力は外側ほど大きく働くから、自然とカーブの内側へ向かってスピンが始まる。物理の法則に従って5台の車が、見事に同じ動きでスピンしていました。違ったのは先に脱輪してる車が居たか居なかったか。居なければ、同じ様に180度スピンして右後輪が脱輪して止まりました。そこに先に脱輪してる車が居れば、同じ様に同じ所がぶつかってしまいました。自分達が物理法則に従って運動してるのを実感した事故でした。

4 件のコメント:

  1. ろみさん!
    おはよう! 写真を見て驚いています。
    旦那様 快方に向っていますか?打ち身は後々まで出てきますから大事にしてください。

    ろみさんの語り口が映画の画面のようにゆったりと流れて迫力が伝わります。

    でも良かった・・・・無事で。

    返信削除
  2. なためさん、本当に無事で良かったです。旦那が2台目と3台目の車に挟まれていたら大変な事でした。旦那は初めにとことん冷やしたおかげか快方に向かっています。今日も病院へは行きました。本人は大丈夫と言っていますが膝裏の腱の痛みが心配です。

    返信削除
  3. これはこれは大変なことに。
    旦那さんのお怪我、心配です。
    巻き込まれ複数の負傷者が出てもおかしくない状況のようで。

    この場所、何となくわかります。ゆるいカーブの下り坂のような。
    最後の文章、ろみさんの冷静的確な観察と表現、恐れ入ります。
    どうぞお大事に。

    返信削除
  4. yosiさん、本当に複数の巻き込まれ者が出てもおかしく無かったです。でも3台目に刺さったカルディナの人達がカーブ入口で誘導を始めてからは、誰も事故ってないと思います。我々も軽1BOXをどうにかするつもりなら、その時点で誘導するべきだったんですね。

    返信削除