2011年8月21日日曜日

箱根、寄木細工。

夕方から箱根へ寄木細工を見に行きました!
車を出してくれたIさんが、寄木細工のティッシュBOXを買いたいそうです。

↓浜松屋パンフレットから
露美の子供の頃の寄木細工のイメージは、細かい柄の入った箱モノでした。子供でしたから、千代紙を張った箱とあんまりイメージが違わなかった。

さすがに大人になると、細かい木を寄せて作るから寄木細工なんだろうと。そして、お高いのだろうと。

たしかに、細かい木を寄せて削り出したお盆とかコップとか、めちゃくちゃ素敵だけど、手が出る値段ではありませんでした。

でも、見ていて幸せになる~♪古臭く感じるかと思いきや、モダンな柄も在って、すごく新しい印象ですっ!

そして、色!
浜松屋さんの2階に木の見本がありました。お盆の中にあると緑に見える木はホウの木だそうです。ホウの木単独で見ると、全然緑には見えないっ!むしろ茶色な感じ?でも他の木と寄せてお盆になると、それが緑に見えるのっ!不思議~。

2階で木の見本とか見てると、職人さんらしき人が来て、説明&実演してくれました!実際に使う材料で流れるように説明してくれました。

でも、写真を撮り忘れたので、家に帰ってから方眼画用紙に色を塗ってやってみました!色を塗った画用紙が板の断面だと思って見て下さい。

まず色違いの薄い板を重ねて張り、45°に切る。

三角を合わせて、ひし形模様。細長く切った板を背中合わせに合わせて、矢羽。


四角の間に矢羽を入れて、十字模様。


見る見る形を変える幾何学模様。流れるような説明に聴き惚れてしまいました~♪
浜松屋パンフから

そうして出来た木の棒の束を接着剤でくっつけて、タコ糸でグルグル巻きにして乾かすそうです。その見事な文様の断面にカンナをあてて、スッと引くと、こんな美しい模様が1枚取れます~っ!「きれ~いっ!」思わず叫んでしまいました。光に透かすと万華鏡みた~いっ♪


こんなに薄いんですっ。
模様を作ってる、それぞれの木ごとに杢目も固さも違うので、このカンナの技術はものすごいですっ!

削り節が粉になっちゃう露美とは大違いっ!!ヾ(^∇^;)比べたら失礼だって

これを張った板で作ったのが、一番初めの写真の箱モノです。

模様は何枚も取れるので、お盆やコップみたいに中まで寄木細工で出来ている物より、安く出来ます。露美が欲しくなっちゃった針箱や鏡箱で2~3万円。ティッシュBoxは1万円前後だったかな?ホイホイとは買えないけど頑張れば手が出る値段です?

(←浜松屋パンフレットから)

そして現代では、薄くカンナを引いた模様をビニールでコーティングして、お財布やメガネケースなどが作れるようになったんですって。コインケースは2300円でした!

その技術を継承し続けるのは、もちろんすごいですが、現代に合わせた製品を作り出すのも素晴らしい!箱モノやお盆やなつめを作っていれば技術は継承されるけど、欲しくなる人は数少ないですよね?

現代人に合わせた製品を考え続ける職人さんに敬服します新しい需要を生み出すアイデアが素晴らしいコインケースなんて使っていなかった露実が、欲しくなっちゃった!じっくり柄を選んで買いたかったけど、今回は着いたのが夕方で電車の時間が迫っていたので買えなかった。また、来た~い!

そうそう、柄は幾何学模様だけじゃ無かったです!こんな模様も板を寄せて、カンナで削いで、額縁に入れたみたい。でも、キーケースでした。こんな遊び心も、楽しいかったです!これにも話せば長~い伝統の技が使われていましたよ!
浜松屋パンフから

帰りに寄木の端材を買いました。1ピース100円。


旦那のリクエストで、板を2cm幅に切り、裏表を張って、穴をあけてニスを塗り、


キーホルダーを作りました!

他の端材で何、作ろうかな~♪
Posted by Picasa

2 件のコメント:

  1. 箱根で実演を見たことがあります。
    何でこんなになるのか不思議でしたが、見ていて納得!
    凄い技です。まさに職人、プロ。
    けど、それを方眼紙で検証してしまうRomiさんも凄い!

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  2. yosiさん、杢目とは別の美しさが創造されていますよね?それでいて何かナチュラルでモダンな感じがします。方眼紙は2回作りなおして3回目でやっと出来たんですよー。色の重ね方、斜めの方向で失敗しました~。

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