昨日台風が通過して船が竹芝桟橋を出航するか？朝船が御蔵島に着岸するか？危ぶまれました。とりあえず船は竹芝桟橋を出航するようなので、乗りましたっ。御蔵島はもちろん条件付き出航。条件付きとは行ってはみるけど船が桟橋に着岸できるとは限らないまま出航するってことです。御蔵島では当たり前。これにビビっていては御蔵島は近くて遠～い遠い島です。波シミュレーションを見ると台風のウネリは東から。島の北北東に桟橋がある御蔵島は、昼には着くでしょ？もしかしたら朝船も着くかも～っ!?な予報でしたっ。
夜10時20分。船に乗ったら、かな～り揺れました。そりゃ、そうだ。台風が通過したばかりだもの。何回も目が覚めてはトイレに起きて、なんだか寝たんだか寝ないんだか分からない内に一つ手前の島、三宅島伊ヶ谷港へ入港しました。三宅島でこの港に着く時はあんまり海が良くない時です。でも三宅島の東側の三池港に入港したんだったら、西風に弱い御蔵は絶望的。伊ヶ谷港ならまだ希望はあります！三宅島を出航すると、御蔵島はまだ条件付きのまま向かいますとの放送が入りました。うんっ、まだ欠航じゃない！着くかも～。一応降りる準備をして特1等の窓から外を眺めていました。すると御蔵が見えて来て船が向きを変え始めました～っ♪「Rちゃん、御蔵だよっ」声をかけましたが一睡も出来なかったと言うRちゃん『う～ん、放送が入ってからでも間に合う～も～ん～。』と寝たまま。でも、直ぐに放送が入りました！”桟橋作業に入ります！”って～っ!!依然、条件付きですが、下船デッキで船長さんの名前を確認したら松井昇船長だ～っ♪
朝船、着岸しました！
いやった～ぁっ！
今日一日遊べるぞ～っ!!
と言う訳で宿で持ってきたお弁当を食べて、乙女峠から長滝山を歩いて来ましたっ。
乙女峠入口のリンドウは、まだつぼみ。
ススキの近くにしか咲かないってこれは何だっけ？
ナンバンキセルでした。歩き始めは整備された階段と橋。
乙女峠展望台から長滝山方面。
ツゲに着生する・・・ノキシノブかウラホシ(シダ類)
御蔵の森はツゲやスダジイや榊等の照葉樹ばかりで紅葉しません。これはツタが赤く色づいていて御蔵では貴重な紅葉ですっ。
乙女峠は傾斜の少ない所はフカフカの道。
このフカフカの道はコケ類で出来ています！
標高600ｍで木々の背が低くなります。森の向こうに海の見える御蔵の山は最高♪山歩きに来て、海を見ながらお弁当です！
ガイドさんが忘れ物を取りに行っている間、ハンモックを吊るしてお昼寝しました。意外と近くに神津島が見えましたっ。寝不足だったのでたっぷり寝ちゃった(^o^)。忘れ物を取りに行ったガイドさんが反対側の長滝山から来てくれたので、乙女峠から御山往復のハズが長滝山へ縦走出来ました。
強い風が吹き抜ける御蔵の山は、ツゲが笹より少し高いだけで他の木は大きくなれないようです。海風が島の崖に吹きつけて上昇するので雨が降らなくても、樹雨と言って木に付いた水滴が落ちます。御蔵の森はいつもしっとりしているんです。蘭や苔がツゲの木に生えているのを良く見かけます。御蔵のツゲは海から直接吹く強い風にさらされて育つので、みごとな虎杢になるんですね。
御山山頂が近づくと、なんだかカラスが騒いでいました。
斜面から突き出たツゲ？の枝に沢山止まって何か待っています。何がきっかけか分からないけど急に、カ～ァ、、、カ～ァ、、、と飛び立ちました。
飛び始めると、しきりにカァッカァッカァッ。何だか、枝で風待ちして、風が入りそうになると、カ～ァ、、、カ～ァ、、、。
風が入ったら、カァッカァッカァッな感じ？
ハンググライダーのティクオフで風待ちしてるフライヤーみたい。
お？風、来るかな、、、来るかな、、、。
来たっ来たっ来たっ。みたいな？(^o^)。
見上げるとカラスばっかりにしか見えないのに、2羽？くらい、ミャァ・ミャァ聞こえました。海鳥見えないけどなぁ。カラスが鳴き真似してるのかな？
長滝山から来た道を振り返りました。
長滝山には天然記念物のハコネコメツツジがありました。栃木の高原山の大間々にコメツツジって看板だけあってコメツツジが見あたらない所があるけど、長滝山には結構沢山生えていました。
植木屋のRさん、遊歩道の施工が気になるようです。
遊歩道や階段の平らな所に石が敷いてありましたが、これがあると山道がエグレなくて良いですねぇ。
長滝山入口から車道に出た所の則面に色んな花が咲いていました。南向きだから花が多いみたい。切り立った湿原みたいで面白かったです。
ウメバチソウ。 ツルリンドウ。
ハチジョウコゴメグサ。
ハハコグサ
クサアジサイ。 ノコンギク。
これは水力発電所へ向かう道の途中の則面の花。ホトトギス？
お昼寝して、の～んびり御蔵の山を堪能出来ましたっ
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