2014年7月6日日曜日

御蔵島最終日。御蔵の森、タンテイロ。新造船、橘丸。

御蔵島最終日。今日の昼過ぎの船で帰ります。帰る日に海道具を濡らすと荷造りが大変なので、午前中は里から歩いて行けるタンテイロの森へ行って来ました。

森入口にはサクユリが咲いていました。


露美、サクユリの季節に御蔵に来たのは初めてですっ。


夏は色々な花が咲いていて楽しい季節でした!


3日間の中で一番良い天気だった。


雨上がりの森は活き活きしていましたっ。




御蔵のカタツムリは身体が真っ黒なんだけど、カメラを近づけたら引っ込んじゃった。


森の中にハンモックを吊るしてゆっくりして来ました。
こちらは急遽シーツで作ったハンモック。


鳥の声を聞きながらウトウト。


ハンモックから見上げた風景。鳥と風の音しか聞こえませんが、かすかに海の気配を感じる森です。潮風?でもベタベタしないし、涼しい気持ち良い風が吹きます。

御蔵島は周囲を崖に囲まれた島です。海風が崖を吹きあがる時に気化熱を奪われて冷やされるのかもしれません。

里の裏山がこんなに気持ちの良い森だなんて、うらやましいですねっ。

帰り道、大きな樹が折れていてビックリ。


森の出口近くから海が見えました!海の気配がする御蔵の森が大好きですっ♪


ブラブラ散歩しながら里へ帰ります。








新造船になって島でゆっくりしてから帰れるのかと思っていたら、橘丸は帰りの三宅島の次に、大島に寄るようになりました。その為、御蔵島出航は1時間程早くなってしまいました。早めのお昼ご飯を食べて帰る事にしました。ここのテーブルで食べる、御蔵の水で作ったかき氷は絶品です。フワっと口の中でトロけますよっ。


そして初日に宣言した通り、露美が新造船"橘丸"について熱く語ります!
興味ない方は、ここでお終いですっ。

今までの船、"かめりあ丸"や"さるびあ丸"はバックが出来ないので、狭い御蔵の湾港でぐるっと回って舳先を沖に向けて着岸していました。

↑本当は"かめりあ丸"とかのお尻は丸かった。

新造船の橘丸も頭から桟橋に突っ込める訳ではないようです。出航の時出やすい向き、沖に舳先を向けて着岸します。でもバックが出来るようになったみたい。それに船の横にバウスラスターって言う横向きに水を出す穴が2つ開いていて、横移動が出来るようになったようです!

今回露美が御蔵島に到着した7/4の朝6時、橘丸は横移動しながらバックで着岸しようとしてるみたいでした。


風はやや強いけど海は凪いでるみたいでした。



黒潮のせいか桟橋の向こう側から吹く風のせいか素人には判りませんが、橘丸はドルフィン船の船着場の方へ寄って行ってしまいましたっっ。最初は桟橋の方へ横移動しようと頑張っているみたいでしたが、、、


あきらめたのか、バックを止めて、前へ出てしまいました~っ。゜゚(>ヘ<)゚ ゜。


桟橋と直角の向きになって、なんだか桟橋から遠ざかってる~っ。写真の右側が船首です。


この時点で露美、欠航を覚悟しました。今まで着岸に一度失敗すると、もうそれで欠航でした。御蔵島で欠航すると、船はこのまま八丈島まで行ってしまいます。そして八丈島で折り返し上り便として再度御蔵島に着岸を試みる事になります。これを専門用語で『八丈流し』と言います(^^;。

下りの朝船は6時ですが、折り返し上り便の昼船は12時半頃御蔵に到着します。八丈流しに遭うと、さらに6時間以上、船の上で過ごす事になるんですっ。既に一晩船に乗って来たのにっ。御蔵の桟橋を目の前にしたのに!お迎えの車も見えるのに~っ、ですよっ!!

ところが新造船"橘丸"は違うっ!上の写真のまま、桟橋の先の方に前進し、船の前のロープを投げましたっ!桟橋作業の男の人達が投げられた細いロープを持って桟橋を走ります=っ。そして段々太いロープになり、ついに桟橋にロープがかかりましたっ!すると再び、微妙にバックしながら横移動し、着岸しました~っ!ヽ(´▽`)/。新造船、横移動のパワーがすごいっ!船尾のスクリューが横向いてるんじゃないの?って感じっ!


もしかして、後ろ側の赤いスクリューって横向けられるのかな!?
東海汽船新船プロジェクト
すっげ~っ、橘丸!着岸のやり直しが効くんだ~っ。
これで御蔵島の着岸率も上がるのかもしれないっ。

着岸作業中は前の船より揺れるみたいだけど、良いよ!揺れても良いよっ。客船は島に着岸してナンボだよっ♪
でかした!橘丸っ。露美、大歓迎~っ。
と、ノリノリで御蔵島に上陸した次第でしたっ。

上陸して宿のおじさんに聞いた所に寄ると、この日は御蔵島に東海汽船の社長だか誰だか偉い人が居たんですって。だから特別に頑張って着岸やり直ししたのかもしれません。それにしてもあの横移動速度はすごい。船が真横に移動するなんて画期的ですよね~っ。

そして、帰りの橘丸です。

橘丸になって、帰りは大島にも寄る様になりました。御蔵島を1時間早く出航するようになったのに、竹芝桟橋に着く時間は前と変わらす20時半。あと15分早いと鈍行の最終に間に合うんだけどなぁ。新幹線だと交通費が2倍かかるんだよ~。寄り道しないで、まっすぐ帰れば良いのに~。と思っていました。

でも大島に寄ると、今まで三宅島から先は島の近くを通らなかったのに、新島や利島の横を通り帰りの船で退屈しない。そして、大島で乗り降りする人が結構居ました。こう言う観光客が居るなら八丈航路の収支が少し良くなるのかもしれない。海遊びがメインの三宅・御蔵・八丈島は冬場はきっと大赤字だったろうから、冬でも観光客の多い大島に寄る事で、橘丸の冬のお客さんが増えるのなら、無理の無い定期船運航ができるのかも?

それに露美が御蔵島から帰った後、台風が伊豆諸島を通過しましたが、八丈航路は欠航してお休み中だった橘丸が、大島へ臨時で行ったりしていました。船足の速い"橘丸"は、台風のタイミングを見計らって大島位までなら、すぐに往復出来るみたい。こんな使い方が出来るのも新造船の元を取るには大事な事ですよねー。橘丸はスタビライザーってスピードが出てる時だけ出る飛行機の羽みたいなのが付いたので、多少波があっても滑る様に進んでいました。横にはあんまり揺れ無くなったし、乗ってて明らかに判る程早くなりました。早いのにエコなんですって。なんだか新機能の設計にお金がかかっていそう~。ま、大島寄港は帰りだけだし、仕方が無いか?

写真は大島で見たテープのお見送り。露美、初めて見ました。


テープはどうなるのかな?と思っていたら船側で集めて、船員さんが持ってきたごみ袋に入れていました。このお見送られは大変だなぁ。




橘丸レストラン
食堂の新メニュー、橘オムライス900円。今まで船で御飯食べるの美味しくなかったけど、橘丸のレストランは美味しくなりましたっ。そんなに大きな厨房じゃ無いし、働いている人が少ないので、席に付いてもちっとも出てこないけど、おがさわら丸位美味しくなりましたよ!おが丸ほど凝ったメニューじゃないけど、美味しくなった!


こちらはレタスチャーハン700円。こちらも良いお味。これなら船を降りてからじゃ無くて、船で夕飯を食べてから降りたい。


橘抹茶フォンダンケーキ400円も、熱々で美味しかった。帰りはコーヒー紅茶が×で残念だったけど、これなら八丈流しに遭っても、不味いご飯を食べなくて済むなぁ。ちょっとしたカフェタイムも楽しみにった橘丸レストランですっ♪


メニュー



橘丸船室
こちらは特2等


大きな荷物は狭いベッドまで持って行かなくても特2等船室の入口に置く所がありました。


それから各ベッドにはコイン返却式のロッカーもあります。電気の下にはコンセントもあったので携帯電話の充電に困りません。


コイン返却式のロッカーは2等和室にも一人一人に付いていました。こちらも大きな荷物は寝床に行く途中の何か所かに荷物置き場があったので、狭い通路を大きな荷物を持って移動しなくて済むようになりました!


これで、新造船"橘丸"で行く御蔵島の旅は、お終いですっ。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。

2 件のコメント:

  1. すごく詳しくて参考になります!
    特2のベットも出入りが楽そうだし、レストランが良いですね~。
    今まで、もし八丈流しにあっても船内のものを食べたくなくて、いろいろ美味しいドイツパンとか食べ物を持って乗ってたんです。
    でも、朝ちゃんと御蔵に着いて、パンは残る。
    残ったパン食べなきゃいけないし、でも食堂で食べたいのに・・・。っていう毎度の葛藤劇場があったのです。
    ブログを読んで橘丸も楽しみになりました。(色は変だけどw)



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    1. 湯でイルカさん、2等和室も特2等も居心地が良くなっていました!今迄、行きはしっかり寝ないと初日に一日遊べないので、特1等で行ってましたが、特2等で十分でした。只、共用スペースは狭くなりました。デッキは一番上は屋根無しだし、二番目のデッキもかめりあ丸程広くありません。レジャーシート宴会スペースはほとんど無いので静かになるかも?ワイワイ飲みたいならレストランか後部デッキのテーブル席って感じでした。階段回りも狭くなったので、そこで夜通し宴会する人も居なさそう。色は、中は白基調で落ち着くから乗っちゃえば気になりませんw

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