明日11/30に打ち上がるはずだった、はやぶさ2が12/1以降に打上延期の発表を聞いたのは、見学場所の下見を終えた昨日11/28の午後の事でした。まだ、次の打上が12/1以降のいつになるのか発表はありません。土日弾丸で合流するはずだった旦那とM君は予定通りなら、今日到着するはずでした。しかし、直前でキャンセル。M君は昨日の内に鹿児島入りするはずだったのですが、羽田でチェックインした後に延期の一報を聞いたそう。間一髪のキャンセルでした。
既に種子島入りした先発隊の私達は天気予報を睨みながら「12/1曇天時々雨打上もあるかもしれないけど、それだと前日の機体移動は土砂降りだねぇ。延期は12/3辺りかねぇ。」などと、急にのんびり過ごせるようになりました。延期が決まるまで今日の予定は、朝高速船で到着するM君を迎えに行って、その後増田宇宙通信所見学して、旦那が昼の飛行機で到着して、お昼はどこ行く?午後はJAXA見学だよね?夜は機体移動。と、大忙しのはずだったんです~。
12/1以降に延期と発表がありました。JAXAでは12/1の打上のつもりで準備は進めているそうです。打上は2日前に告知のルールがあるそうなので、11/29の今日中に発表が無ければ12/1の打上はありません。とりあえず、午前は場所取りした所を確認に行って、JAXAへ向かいました。本来なら打上前日の今日旦那たちと合流してから、はやぶさ2の講演会と、はやぶさ2の36分映画の上映会をJAXAに見に行くつもりだったのですが、午前中に行く事にしました。南種子を出歩いて見ると、次の打上が決まっていないのに意外とロケット打上観光客が居ます。打上を見に来た人は何故かすぐ判ります。カメラを持っていたり、宇宙好きそうな子連れだったり、打上見学ですか?と聞いたら100発100中でした~。ま、ロケットの打上の時しか観光客はほとんどいない島みたいですけどねー。
とにかくJAXAに着きました。ちょっとだけ”はやぶさ2”シュミレータに挑戦してたら、講演会の時間になりました。講演会30分の後、36分映画を上映する予定です。
講演会の講師はJAXA教育センターの清水先生。
清水先生も新聞やTV発表以上の事は知らないそうです。氷結層と言うのは雲が高く発達すると、雲の中で氷の結晶の層が出来、そこをロケットが通過すると雷を誘発する恐れがあり、雷はロケットの中の衛星に悪影響を及ばすかもしれないので、氷結層が予想されるような雲の高さ1.8Km以上では打上げないという規定があるそうです。12/1以降のいつ打上になるかは、まさに今検討中って事ですね。
まずは清水先生の自己紹介から。はやぶさイオンエンジン開発担当の先生でした。
はやぶさ運用管制室の様子。この後、数字や謎の略語が並んだ表が写ったグリーンディスプレーの写真がありましたが、なんだかさっぱり分からない。清水先生は『この一画面ではやぶさの様子が大体判る。』とおっしゃっていました~。
はやぶさ達の目的地、小惑星は太陽系誕生のタイムカプセルです。小惑星は時々隕石として地球にも落ちて来ますが、熱が加ことで原始太陽系の情報はなくなってしまいます。隕石は岩も溶けて燃える温度なので、水も有機物も原始の姿を伝えてくれないんです。だから熱シールドに守られたカプセルに入れて地球に持ち帰る必要があります。
はやぶさ達の目的地の小惑星は火星から木星軌道にかけて多く存在します。
そして、はやぶさ2を打上げるロケットのスペックです。
そしてここからが講演会の本題。
露美もこれを見に来たんですっ!
はやぶさ2が相模原を出発したのが9/20。
9/22には種子島に上陸して港からJAXAに運ばれて行きます。
はやぶさ2を衛星分離部の円錐形に固定。
そしてロケットの内径と同じになるものに載せます。
フェアリング(打上時大気の摩擦等から衛星を守るカバー)と結合します。
ロケット組立建屋にはフェアリングに入れてから運ぶそうです。
機体移動とはロケットが組立建屋を出て発射台(射点)に向かうことです。だいたい発射の前日、打上12時間前に射点に着くように開始されます。昼間の打上の場合、射点移動は大抵夜。前回見たこうのとり打上の時の射点移動も美しかった。ロケットは射点についてから燃料を入れるので、燃料を入れてからは関係者以外JAXAに近づけなくなります。住んでる島民はどうなんだろう?
こちらが新しいタイムテーブル。打上を見学に来た観光客には大切な情報です。JAXAに来たかいがあります。
+αは一日打上が遅れる度に地球が好転した分1日2分位早まる分だそうです。変更された打上日によって変わります。
いよいよ打上当日となった時とても大切なタイムテーブル。特にSRB(固体ブースターロケット)の分離は晴れていれば肉眼でも見えるそうなので打上後1分48秒は、ぜひ覚え置くと良い数字です。SRB分離の前にSRB燃焼停止とありますが、島の人に聞いたら燃えたまま分離するのが見えると言います。私達が泊まってる宿のご主人は、夜の打上を見た時にロケットがバラバラに爆発したのかと思ったそうです。宿には関係者が泊まっていたので帰ってきたら何と言ったらよいだろうと思ったとか。でもメインロケットの両脇についている固体ロケットは火を噴いたまま分離するのが普通のようです。見えるのはSRBの残り火なんですね。
小さくて見えないかもしれませんが、見学者にとって、この飛行計画で大事なのははやぶさ2が打ち上がった後地球を1周してきて、種子島上空で第2エンジンの再点火ある所ですっ!もう見えないかもしれませんが、もしかしたら?!この第2エンジンの再点火は、日本の技術力の高さを示していますっ。一度止めたエンジンを再点火できる再点火できる世界初のエンジンなんです。はやぶさ2は、この第2エンジンの再点火により地球周回軌道を離れ旅に出ますっっ!
これらは、はやぶさ2と一緒に上がる小さな衛星達です。畳んだ状態で50cm四方以内だったかな?
はやぶさのプラネタリウム番組も作られましたね。露美も観に行きました。
去年の吉川先生の宇都宮講演でも聞きましたが、サンプルリターンの最初の構想は1985年だったそうです。この頃はこんなのはSFのお話でした。
しかし現在、はやぶさが世界初!小惑星からのサンプルリーターンを果しました!
こちらははやぶさのサンプラーホーンと回収カプセル。
はやぶさの偉業です。これを仕分けしちゃう政治家の意味が分からない。日本を技術大国から転がり落としたいのか?
はやぶさのたどり着いた小惑星イトカワ。イトカワとは日本のロケット研究の始祖、糸川博士からもらった名前です。
種子島に行った事のある人にしか解らない例えですが、イトカワがとても小さいというお話。地球にそのまま持って来てもJAXA敷地内に置いておけるサイズですっ(^^;。
それまでに写真を撮られた小惑星の大きさの比較。イトカワは真ん中の列の一番下。点も書けないサイズなんです。地球から離れたこんな小さな天体に探査機を着陸させられるって事は、地球の何処でも正確に爆撃できる技術が日本にあるって事です。はやぶさのカプセル帰還が驚きをもって世界の注目を浴びていた事をもっともっと日本人は知っても良いのではないでしょうか?
はやぶさの持ち帰った小惑星のかけら。←この辺りから巻きが入ったようです。清水先生の目が後ろの方を時々泳ぎました。
カプセルを地球に送り届けて大気圏で燃え尽きる前にはやぶさが取った地球の写真。画像はグレーの部分も含めて1枚の写真のハズですが、DATAを送っている最中に途切れています。DATAを送るアンテナが燃え尽きたのかDATAがダメになったのか全部は送れなかった、感動の一枚ですね。この画像のポスターが欲しいのですがJAXAで作ってくれませんかねぇ?
やっと、はやぶさ2話になりましたが、既に公演時間が過ぎています。JAXA職員による巻きは、お客さんから見える前の方から発せられました。
超スピードでパネルを表示します。
はやぶさ2では小惑星のサンプルを取る前に弾丸を発射して人工クレーターを作り、その中に着陸して小惑星サンプルを取ります。
弾丸発射の実験風景。左の光ってるところで爆発して、弾丸が白い四角い的を貫いて飛んでいる所です。
はやぶさ2の目的地の小惑星。こんどは円形をしていると予想されているそうです。細長いイトカワは時点とともに明るさが変わり丸では無い事だけは予想されていたそうですが、あんなラッコみたいな形をしているのは行って見ないと判らないんです。
小惑星軌道の俯瞰図。
はやぶさ2の目的地の小惑星の軌道。
イトカワとはやぶさ2の目的地の小惑星1999JU3の軌道比較。こんなに地球の近くを通る小惑星でも小さいと、とても大雑把な形しか判らないんですね。
はやぶさ2の打上延期の要因となる気象条件です。いつ上がるかなぁ?
第一回延期の決まった翌日の午前中でした。
既に種子島入りした先発隊の私達は天気予報を睨みながら「12/1曇天時々雨打上もあるかもしれないけど、それだと前日の機体移動は土砂降りだねぇ。延期は12/3辺りかねぇ。」などと、急にのんびり過ごせるようになりました。延期が決まるまで今日の予定は、朝高速船で到着するM君を迎えに行って、その後増田宇宙通信所見学して、旦那が昼の飛行機で到着して、お昼はどこ行く?午後はJAXA見学だよね?夜は機体移動。と、大忙しのはずだったんです~。
12/1以降に延期と発表がありました。JAXAでは12/1の打上のつもりで準備は進めているそうです。打上は2日前に告知のルールがあるそうなので、11/29の今日中に発表が無ければ12/1の打上はありません。とりあえず、午前は場所取りした所を確認に行って、JAXAへ向かいました。本来なら打上前日の今日旦那たちと合流してから、はやぶさ2の講演会と、はやぶさ2の36分映画の上映会をJAXAに見に行くつもりだったのですが、午前中に行く事にしました。南種子を出歩いて見ると、次の打上が決まっていないのに意外とロケット打上観光客が居ます。打上を見に来た人は何故かすぐ判ります。カメラを持っていたり、宇宙好きそうな子連れだったり、打上見学ですか?と聞いたら100発100中でした~。ま、ロケットの打上の時しか観光客はほとんどいない島みたいですけどねー。
とにかくJAXAに着きました。ちょっとだけ”はやぶさ2”シュミレータに挑戦してたら、講演会の時間になりました。講演会30分の後、36分映画を上映する予定です。
清水先生も新聞やTV発表以上の事は知らないそうです。氷結層と言うのは雲が高く発達すると、雲の中で氷の結晶の層が出来、そこをロケットが通過すると雷を誘発する恐れがあり、雷はロケットの中の衛星に悪影響を及ばすかもしれないので、氷結層が予想されるような雲の高さ1.8Km以上では打上げないという規定があるそうです。12/1以降のいつ打上になるかは、まさに今検討中って事ですね。
まずは清水先生の自己紹介から。はやぶさイオンエンジン開発担当の先生でした。
はやぶさ運用管制室の様子。この後、数字や謎の略語が並んだ表が写ったグリーンディスプレーの写真がありましたが、なんだかさっぱり分からない。清水先生は『この一画面ではやぶさの様子が大体判る。』とおっしゃっていました~。
はやぶさ達の目的地、小惑星は太陽系誕生のタイムカプセルです。小惑星は時々隕石として地球にも落ちて来ますが、熱が加ことで原始太陽系の情報はなくなってしまいます。隕石は岩も溶けて燃える温度なので、水も有機物も原始の姿を伝えてくれないんです。だから熱シールドに守られたカプセルに入れて地球に持ち帰る必要があります。
はやぶさ達の目的地の小惑星は火星から木星軌道にかけて多く存在します。
そして、はやぶさ2を打上げるロケットのスペックです。
そしてここからが講演会の本題。
露美もこれを見に来たんですっ!
はやぶさ2が相模原を出発したのが9/20。
9/22には種子島に上陸して港からJAXAに運ばれて行きます。
はやぶさ2を衛星分離部の円錐形に固定。
そしてロケットの内径と同じになるものに載せます。
フェアリング(打上時大気の摩擦等から衛星を守るカバー)と結合します。
ロケット組立建屋にはフェアリングに入れてから運ぶそうです。
機体移動とはロケットが組立建屋を出て発射台(射点)に向かうことです。だいたい発射の前日、打上12時間前に射点に着くように開始されます。昼間の打上の場合、射点移動は大抵夜。前回見たこうのとり打上の時の射点移動も美しかった。ロケットは射点についてから燃料を入れるので、燃料を入れてからは関係者以外JAXAに近づけなくなります。住んでる島民はどうなんだろう?
こちらが新しいタイムテーブル。打上を見学に来た観光客には大切な情報です。JAXAに来たかいがあります。
+αは一日打上が遅れる度に地球が好転した分1日2分位早まる分だそうです。変更された打上日によって変わります。
いよいよ打上当日となった時とても大切なタイムテーブル。特にSRB(固体ブースターロケット)の分離は晴れていれば肉眼でも見えるそうなので打上後1分48秒は、ぜひ覚え置くと良い数字です。SRB分離の前にSRB燃焼停止とありますが、島の人に聞いたら燃えたまま分離するのが見えると言います。私達が泊まってる宿のご主人は、夜の打上を見た時にロケットがバラバラに爆発したのかと思ったそうです。宿には関係者が泊まっていたので帰ってきたら何と言ったらよいだろうと思ったとか。でもメインロケットの両脇についている固体ロケットは火を噴いたまま分離するのが普通のようです。見えるのはSRBの残り火なんですね。
小さくて見えないかもしれませんが、見学者にとって、この飛行計画で大事なのははやぶさ2が打ち上がった後地球を1周してきて、種子島上空で第2エンジンの再点火ある所ですっ!もう見えないかもしれませんが、もしかしたら?!この第2エンジンの再点火は、日本の技術力の高さを示していますっ。一度止めたエンジンを再点火できる再点火できる世界初のエンジンなんです。はやぶさ2は、この第2エンジンの再点火により地球周回軌道を離れ旅に出ますっっ!
これらは、はやぶさ2と一緒に上がる小さな衛星達です。畳んだ状態で50cm四方以内だったかな?
はやぶさのプラネタリウム番組も作られましたね。露美も観に行きました。
去年の吉川先生の宇都宮講演でも聞きましたが、サンプルリターンの最初の構想は1985年だったそうです。この頃はこんなのはSFのお話でした。
しかし現在、はやぶさが世界初!小惑星からのサンプルリーターンを果しました!
こちらははやぶさのサンプラーホーンと回収カプセル。
はやぶさの偉業です。これを仕分けしちゃう政治家の意味が分からない。日本を技術大国から転がり落としたいのか?
はやぶさのたどり着いた小惑星イトカワ。イトカワとは日本のロケット研究の始祖、糸川博士からもらった名前です。
種子島に行った事のある人にしか解らない例えですが、イトカワがとても小さいというお話。地球にそのまま持って来てもJAXA敷地内に置いておけるサイズですっ(^^;。
それまでに写真を撮られた小惑星の大きさの比較。イトカワは真ん中の列の一番下。点も書けないサイズなんです。地球から離れたこんな小さな天体に探査機を着陸させられるって事は、地球の何処でも正確に爆撃できる技術が日本にあるって事です。はやぶさのカプセル帰還が驚きをもって世界の注目を浴びていた事をもっともっと日本人は知っても良いのではないでしょうか?
はやぶさの持ち帰った小惑星のかけら。←この辺りから巻きが入ったようです。清水先生の目が後ろの方を時々泳ぎました。
カプセルを地球に送り届けて大気圏で燃え尽きる前にはやぶさが取った地球の写真。画像はグレーの部分も含めて1枚の写真のハズですが、DATAを送っている最中に途切れています。DATAを送るアンテナが燃え尽きたのかDATAがダメになったのか全部は送れなかった、感動の一枚ですね。この画像のポスターが欲しいのですがJAXAで作ってくれませんかねぇ?
やっと、はやぶさ2話になりましたが、既に公演時間が過ぎています。JAXA職員による巻きは、お客さんから見える前の方から発せられました。
超スピードでパネルを表示します。
はやぶさ2では小惑星のサンプルを取る前に弾丸を発射して人工クレーターを作り、その中に着陸して小惑星サンプルを取ります。
弾丸発射の実験風景。左の光ってるところで爆発して、弾丸が白い四角い的を貫いて飛んでいる所です。
はやぶさ2の目的地の小惑星。こんどは円形をしていると予想されているそうです。細長いイトカワは時点とともに明るさが変わり丸では無い事だけは予想されていたそうですが、あんなラッコみたいな形をしているのは行って見ないと判らないんです。
小惑星軌道の俯瞰図。
はやぶさ2の目的地の小惑星の軌道。
イトカワとはやぶさ2の目的地の小惑星1999JU3の軌道比較。こんなに地球の近くを通る小惑星でも小さいと、とても大雑把な形しか判らないんですね。
はやぶさ2の打上延期の要因となる気象条件です。いつ上がるかなぁ?
第一回延期の決まった翌日の午前中でした。
はじめまして。種子島のはやぶさ2の打ち上げで検索して、ここに来ました。HAYABUSAの地球撮影画像ですが、ポスター、クリアファイル、パズルに商品化されてます。はやぶさラストショットで検索すると出てきますし、Amazonでも通販してますよ。
返信削除しゅうさん、ありがとうございます!
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