大戸沢1386北面を滑って、桑場小沢と下大戸沢の出合いに出ると、何だか地形が違う?雪崩の跡ですっ!
下大戸沢との出合いから桑場小沢上流方面を見ると木が薙ぎ倒っているのが見えました。しかも1123のピークを雪崩が一度かけ上って駆け下りてるっ!
真ん中の出っ張りが1123。左から桑場小沢、右奥から三つ岩沢が流れて来て1123のピークを挟んで合流します。
三つ岩岳を見ると、三つ岩沢も雪崩れで埋まっているらしく、沢底が真っ平らです。
左の桑場小沢から来た雪崩は、三つ岩沢から来た雪崩を削りながら横切ってます。手前には大量のデブリ。最初、桑場小沢からの雪崩はここで止まったのかと思っていました。
しかし、その先の下大戸沢へ向かっても大量に流れています。
少し下大戸沢を滑り降りて、上流側を見てみました。中央左よりの小山が1123です。1123を駆け下りた雪崩が右の斜面に当たってそこに大量のデブリを残しています。
デブリには良くある氷の塊がありませんでした。デブリの上に少し新雪も乗っかっていました。写真では凸凹に見える塊は締まり雪の塊でも、氷の塊でも無く、柔らかい塊でした。
同じ場所からパノラマ写真。結構高い所まで木が薙ぎ倒されています。
いつもは1386北面を滑った後、下大戸沢を渡って左岸に出て、スノーシェード直前まで下ったら、もう一度、下大戸沢を渡って右岸を滑って帰ります。しかし今日は渡るべき下大戸沢がありません!
雪崩で埋まった下大戸沢を滑っている動画です。
下大戸沢を埋め尽くした雪崩の上を滑って行くと、かなり高い所の太い木も折れていました。
下大戸沢の滑り終わりの辺り。正面の斜面は国道のスノーシェ-ドの向こう側の山です。ここでもまだ木が薙ぎ倒されていました。そしてスノーシェードの直前で雪崩は止まっていました。今朝の歩き始めの所にあった、雪の小山は雪崩の先端だったんです!
今週末、大戸沢岳へ滑りに行く方は、桑場小沢へは滑りこまない方が良いかと思います。おそらくデブリだらけです。私達も今日、滑りこむか上で話しあいましたが、滑りこまなくって良かった。
雪崩で堰きとめられた沢水はどうなったのでしょう?雪崩の下を流れているのでしょうか?下大戸沢を滑る時にも、鉄砲水や突然開く穴に注意が必要なのでしょうか?
帰りに立ち寄った温泉で地元の方に大雪崩の跡を見たと話したら3/2(土)に、ものすごい大雪が降ったと言っていました。その後、3/5(火)に降った雪は少しだったそうです。3日と4日は寒く一日中氷点下。軽く降雪のあった5日も一日中寒かったそうです。暖かくなったのは昨日3/6(水)だそう。気象庁の過去データは3/2・3分が2日の大雪で欠測していますが、大体一致しています。
2日:ものすごい大雪。
3日~4日:一日中氷点下。
5日:殆ど一日氷点下。少し降雪。
6日:暖かい。風強い。黄砂?
7日:かなり暖かい。
”沢山雪が降った後、暖かい日があると雪崩れる”と漠然と考えていました。しかし、この雪崩は、大量の降雪→暖かい日→夜の冷え込み、と言う過程を通過していません。デブリに氷も圧雪も含まれず、柔らかかったんです。柔らかいデブリの上に新雪が積もっていたので、雪崩れたのは3/3~4日かもしれません。少なくとも、2日に降った大雪より後で、5日に降った雪より前。あるいは2日の大雪が降っている最中かもしれません?つまり、降りたての大雪が雪崩れたんですね。
デブリが柔らかいから、フワフワの雪だったかもしれない。それが大量に雪崩れたら、男性の太股位の太さの木が折れるんですね。下大戸沢から5m位の高さの所の木も折れたり曲がったりしていました。こんな雪崩が来たら下大戸沢の何処に居ても助からないでしょう。1386北面下部にあった弱層は、舞いあがった雪煙りが積もった時に出来た物かもしれません。
いつも下大戸沢まで滑り降りてくると、側面からの雪崩には注意していましたが、かなりホッとしていました。時間が早ければお茶などしていました。長居は無用なんですね。まさかスノーシェードまで雪崩れが来るとは!思いもしていませんでした。でもスノーシェードってこの為にあるんですよね?
最後に大体同じ場所から過去に撮った写真と雪崩後の写真を張って置きます。
雪崩前。
雪崩後。
露美のアウトドア人生で
一番強烈な経験だったかもしれません!
あ、楽しく滑った尾根の山スキーレポはこちらです。
下大戸沢との出合いから桑場小沢上流方面を見ると木が薙ぎ倒っているのが見えました。しかも1123のピークを雪崩が一度かけ上って駆け下りてるっ!
真ん中の出っ張りが1123。左から桑場小沢、右奥から三つ岩沢が流れて来て1123のピークを挟んで合流します。
三つ岩岳を見ると、三つ岩沢も雪崩れで埋まっているらしく、沢底が真っ平らです。
左の桑場小沢から来た雪崩は、三つ岩沢から来た雪崩を削りながら横切ってます。手前には大量のデブリ。最初、桑場小沢からの雪崩はここで止まったのかと思っていました。
しかし、その先の下大戸沢へ向かっても大量に流れています。
少し下大戸沢を滑り降りて、上流側を見てみました。中央左よりの小山が1123です。1123を駆け下りた雪崩が右の斜面に当たってそこに大量のデブリを残しています。
デブリには良くある氷の塊がありませんでした。デブリの上に少し新雪も乗っかっていました。写真では凸凹に見える塊は締まり雪の塊でも、氷の塊でも無く、柔らかい塊でした。
同じ場所からパノラマ写真。結構高い所まで木が薙ぎ倒されています。
いつもは1386北面を滑った後、下大戸沢を渡って左岸に出て、スノーシェード直前まで下ったら、もう一度、下大戸沢を渡って右岸を滑って帰ります。しかし今日は渡るべき下大戸沢がありません!
雪崩で埋まった下大戸沢を滑っている動画です。
下大戸沢を埋め尽くした雪崩の上を滑って行くと、かなり高い所の太い木も折れていました。
下大戸沢の滑り終わりの辺り。正面の斜面は国道のスノーシェ-ドの向こう側の山です。ここでもまだ木が薙ぎ倒されていました。そしてスノーシェードの直前で雪崩は止まっていました。今朝の歩き始めの所にあった、雪の小山は雪崩の先端だったんです!
今週末、大戸沢岳へ滑りに行く方は、桑場小沢へは滑りこまない方が良いかと思います。おそらくデブリだらけです。私達も今日、滑りこむか上で話しあいましたが、滑りこまなくって良かった。
雪崩で堰きとめられた沢水はどうなったのでしょう?雪崩の下を流れているのでしょうか?下大戸沢を滑る時にも、鉄砲水や突然開く穴に注意が必要なのでしょうか?
帰りに立ち寄った温泉で地元の方に大雪崩の跡を見たと話したら3/2(土)に、ものすごい大雪が降ったと言っていました。その後、3/5(火)に降った雪は少しだったそうです。3日と4日は寒く一日中氷点下。軽く降雪のあった5日も一日中寒かったそうです。暖かくなったのは昨日3/6(水)だそう。気象庁の過去データは3/2・3分が2日の大雪で欠測していますが、大体一致しています。
2日:ものすごい大雪。
3日~4日:一日中氷点下。
5日:殆ど一日氷点下。少し降雪。
6日:暖かい。風強い。黄砂?
7日:かなり暖かい。
”沢山雪が降った後、暖かい日があると雪崩れる”と漠然と考えていました。しかし、この雪崩は、大量の降雪→暖かい日→夜の冷え込み、と言う過程を通過していません。デブリに氷も圧雪も含まれず、柔らかかったんです。柔らかいデブリの上に新雪が積もっていたので、雪崩れたのは3/3~4日かもしれません。少なくとも、2日に降った大雪より後で、5日に降った雪より前。あるいは2日の大雪が降っている最中かもしれません?つまり、降りたての大雪が雪崩れたんですね。
デブリが柔らかいから、フワフワの雪だったかもしれない。それが大量に雪崩れたら、男性の太股位の太さの木が折れるんですね。下大戸沢から5m位の高さの所の木も折れたり曲がったりしていました。こんな雪崩が来たら下大戸沢の何処に居ても助からないでしょう。1386北面下部にあった弱層は、舞いあがった雪煙りが積もった時に出来た物かもしれません。
いつも下大戸沢まで滑り降りてくると、側面からの雪崩には注意していましたが、かなりホッとしていました。時間が早ければお茶などしていました。長居は無用なんですね。まさかスノーシェードまで雪崩れが来るとは!思いもしていませんでした。でもスノーシェードってこの為にあるんですよね?
最後に大体同じ場所から過去に撮った写真と雪崩後の写真を張って置きます。
雪崩前。
雪崩後。
露美のアウトドア人生で
一番強烈な経験だったかもしれません!
あ、楽しく滑った尾根の山スキーレポはこちらです。
こんにちは。
返信削除1386Pを滑って来られたのですね。
急に暖かくなったので、やばいですね。
大戸沢も三ツ岩も滑った後、デブリが見られる事があります。
参考になりますが、それにしても凄そうですね。
今年は(も)近寄らない・・・かも、です。
やまとそばさん、大雪後に滑りに行かなければ大丈夫だとは思いますが怖いですね。今まで三つ岩からのなだれとか、下大戸沢の側面の雪崩のデブリを横切った事がありましたが、どれも氷の塊がゴロゴロしたものでした。この雪崩はそれらと違い、柔らかくて乗ると潰れるような塊でした。いつも下大戸沢を2回渡って国道に帰るのに渡らずに済んで楽でしたが、時々お茶する所が雪崩に埋まっていてとても驚きました。尾根の往復が安心ですね。
削除レポートありがとうございました。
返信削除雪崩は怖いですね。 気をつけます。
やますきーおさん、本当に怖いですね。でもこの光景を見る事が出来て勉強になりました。楽しませてくれるパウダーも、命を奪う雪崩れも、大好きなアウトドアの一部なんだなと感じる一日でした。
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